研究助成
2022年度 武田報彰医学研究助成
リビトールリン酸修飾のメカニズム解明と筋ジストロフィー治療法開発
研究題目 | リビトールリン酸修飾のメカニズム解明と筋ジストロフィー治療法開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 武田報彰医学研究助成 |
所属 | 愛媛大学大学院 医学系研究科 医化学・細胞生物学講座 |
氏名 | 金川 基 |
キーワード | 筋ジストロフィー / リビトールリン酸 / 翻訳後修飾 / 糖鎖 / 治療法開発 |
研究結果概要 | 新規の翻訳後修飾体であるリビトールリン酸は、筋や神経組織で重要な役割を担っており、その異常は筋ジストロフィーや滑脳症の原因となる。リビトールリン酸はジストログリカン(DG)という基底膜受容体に修飾される糖鎖の一部であり、その修飾不全はDGの機能の消失にいたるため、これらの疾患群はDG異常症と呼ばれる。本計画では、リビトールリン酸という新しくて重要な翻訳後修飾のメカニズムを体系的に明らかにするとともに、その不全を代償する革新的な治療法の開発を行い、難病である筋ジストロフィーの克服を目指す。 リビトールリン酸はフクチンとFKRPの酵素作用によって、CDP-リビトールからDG糖鎖に組み込まれる。CDP-リビトールはISPDによって、リビトール5リン酸(Rbo5P)から生合成される。本研究においてわれわれは組織中のCDP-リビトールおよびRbo5Pの高感度高精度定量測定法を開発し、リボースからCDP-リビトール生合成に関わる代謝経路を明らかにした。また、DG異常症の新たな疾患モデルマウスを作出し、リビトールリン酸修飾不全を代償する複数の治療戦略の検討を行っている。 |
公表論文 |
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