研究助成
2022年度 武田報彰医学研究助成
T細胞の自己認識を起点とした組織特異的な恒常性維持機構の解明と疾患制御
研究題目 | T細胞の自己認識を起点とした組織特異的な恒常性維持機構の解明と疾患制御 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 武田報彰医学研究助成 |
所属 | 千葉大学 大学院医学研究院 実験免疫学 |
氏名 | 木村 元子 |
キーワード | Neonatal T細胞 / 自然免疫型T細胞 / 自己認識 / 恒常性維持 / NKT細胞 |
研究結果概要 | 本研究では、「胎児期に産生されるNeonatal T細胞の同定とその機能解明」「γδT細胞やナチュラルキラーT (NKT)細胞に代表される自然免疫型T細胞の自己認識能と機能の解明」、「肺の組織恒常性維持を担う制御性T細胞の機能解明」を目指し研究を推進した。研究課題の多くは現在も研究が進行中であり、今後順次論文としてまとめ発表していく予定である。NKT細胞に関して興味深い研究成果を2025年に発表した。NKT細胞は、機能の異なるNKT1細胞、NKT2細胞、NKT17細胞という異なるサブセットが存在し、マウスの遺伝的背景の違いによりサブセットの存在比が異なることが知られており、この現象は“NKT細胞の分化多様性”と呼ばれる。本研究では、NKT細胞の分化多様性と未成熟胸腺細胞のSLAMF6の発現に相関関係があること、また分化多様性と相関するSNPをSlamf6遺伝子座内に2つ同定した。つまりNKT細胞の分化多様性は、SLAMF6遺伝子座の多型性がその原因の一つである可能性が示唆された。今後もT細胞の自己認識を起点とした組織特異的な恒常性維持機構の解明と疾患制御を目指し邁進していきたい。 |
公表論文 |
SLAMF6 regulates basal T cell receptor signaling and influences invariant natural killer T cell lineage diversity, International Immunology, 2025, dxaf030, https://doi.org/10.1093/intimm/dxaf030 |
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