研究助成
2022年度 医学系研究助成(感染領域)
口腔細菌叢ディスバイオーシスによる多発性硬化症増悪化機構の解明
研究題目 | 口腔細菌叢ディスバイオーシスによる多発性硬化症増悪化機構の解明 |
---|---|
年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(感染領域) |
所属 | 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 細菌感染制御学分野 |
氏名 | 岡野 徳壽 |
キーワード | 歯周炎 / 多発性硬化症 |
研究結果概要 | 申請者らは当初マウスへ歯周炎関連細菌P. gingivalis(Pg) を口腔感染させようとしていたが、別テーマの実験によりPgはマクロファージへと感染するとHIF-1α依存的に代謝産物、特に活性酸素種(ROS)が増加することがわかった。そこで手始めにマクロファージ内の遺伝子の変化を調べるためにRNAsequencing行った。その結果ROSに関する遺伝子群の発現量の亢進および1型インターフェロン関連遺伝子の発現量の減少が確認された。そこでROSの産生を抑える試薬をマクロファージへと作用させた後Pgを感染させると、炎症反応が減弱することを見出した。今後はROS阻害がPgによる多発性硬化症のマウスモデルであるEAEの増悪化を抑制するか検討予定である。また、I型インターフェロンの一つであるIFNβのノックアウトマウスを入手し、マクロファージへとPgを感染したところ、炎症反応は増悪化した、この結果から、I型IFNがPgによる炎症反応を抑制していると考えられる。このことから、Pgによる炎症誘導の抑制をIFNレセプターの下流で発現が変動するような遺伝子が行なっている可能性が示唆された。 |
公表論文 |
-
研究助成対象者
データベース -
応募方法に
ついて -
初めての方はこちら
マイページを
取得する -
既にマイページを取得済みの方はこちら
マイページへ
ログイン
応募申請はマイページからお願いします。