研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(臨床))
肝癌微小環境における腸内細菌の作用機序解明と革新的治療法開発
研究題目 | 肝癌微小環境における腸内細菌の作用機序解明と革新的治療法開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(臨床)) |
所属 | 東京慈恵会医科大学 外科学講座 肝胆膵外科 |
氏名 | 春木 孝一郎 |
キーワード | 肝細胞癌 / 癌微小環境 / 腫瘍免疫 / 腸内細菌 |
研究結果概要 | 肝細胞癌特有の微小環境の一つであるVessels encapsulating tumor clusters(VETC)評価をCD34免疫染色で評価を行い腫瘍免疫の評価を行った。さらに切除標本の肝細胞癌組織、非癌部阻止子の腫瘍内腸内細菌同定のため16S rRNAシークエンスを施行した。肝細胞癌切除例においてVETCが独立した再発、予後不良因子であることを示した。さらに肝細胞癌では腫瘍先進部および腫瘍中心部と比較して、CD8⁺細胞、CD163⁺細胞が多く存在し、VETC形成では腫瘍中心部のCD8⁺細胞、CD163⁺細胞が有意に減少することを明らかにした。腫瘍先進部・中心部のCD8⁺細胞は単変量解析では予後と関係を認めたが、多変量解析では独立した予後因子とはならなかった。腫瘍部と非腫瘍部では菌叢の全体構造に有意な差がみられた(p=0.0319、p=0.015)。肝細胞癌では癌部において正常肝組織と比較して、Proteobacteriaが有意に多く、Firmicutesが少ないという結果であった。 |
公表論文 |
Proposal for prognosis-oriented definition of borderline resectable hepatocellular carcinoma. J Am Coll Surg. 2024;238:1137-47. Histological and radiological analysis of simultaneous dual hepatic vein embolization for right-sided major hepatectomy. Surg Today. 2024;54:1453-60. The prognostic impact of perioperative dynamic changes in cachexia index in patients with hepatocellular carcinoma. Ann Gastroenterol Surg. 2024;8:917-26. A novel combined C-reactive protein-albumin ratio and modified albumin-bilirubin score can predict long-term outcomes in patients with hepatocellular carcinoma after hepatic resection. Ann Gastroenterol Surg. 2024;8:143–50. |
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