研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
クローン病の腸管線維化に関わる新規制御因子の探索と機能解析
研究題目 | クローン病の腸管線維化に関わる新規制御因子の探索と機能解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 神戸大学 消化器内科 |
氏名 | 渡邉 大輔 |
キーワード | クローン病 / 腸管線維化 / ADAMDEC1 / 腸管狭窄 / 治療開発 |
研究結果概要 | クローン病 (CD) は本邦では約4万人 (平成25年度) の患者が罹患する。しかし、CDの腸管線維化に対する有効な治療薬は存在せず、新たな治療開発が望まれている。申請者は、腸管線維芽細胞の制御因子候補を探すために公的データを用い、ADAMDEC1に着目した。初めに、CDの腸管病変に対する免疫組織学的染色による検証を行ったが、腸管線維芽細胞における有意なADAMDEC1の発現上昇は認めなかった。続いて、米国の大規模コホート試験であるRISK試験のRNAシークエンスデータセットの解析を行った。本解析では、CD患者の腸管線維化部位におけるADAMDEC1の発現を調べたが、発現上昇は認めず、また線維化関連マーカーとの発現量との相関性も認めなかった。さらに、腸管線維芽細胞株を用いた検証では、ADAMDEC1の強制発現後も、腸管線維芽細胞の形質に変化は認められず、細胞外マトリックスの分泌量にも変化は認めなかった。最後に、動物実験を行ったが、腸管線維化とADAMDEC1の発現に相関性を認めなかった。現在、さらに詳細に腸管線維芽細胞に対するADAMDEC1の生理学的機能の有無の検証を行っている。 |
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