研究助成
2022年度 医学系研究助成(感染領域)
宿主RNA分解経路のクリミア・コンゴ出血熱ウイルス感染における意義の解析
研究題目 | 宿主RNA分解経路のクリミア・コンゴ出血熱ウイルス感染における意義の解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(感染領域) |
所属 | 長崎大学 感染症共同研究拠点 ウイルス生態学分野 |
氏名 | 平野 港 |
キーワード | クリミア・コンゴ出血熱ウイルス / 宿主因子 / RNA分解経路 |
研究結果概要 | ブニヤウイルス目は分節(-)RNAをゲノムとして持ち、数多くの⼈獣共通感染症原因ウイルスが属す。代表例の一つであるクリミア・コンゴ出血熱ウイルス (CCHFV) の感染は致死的だが、そのウイルス複製/病態形成機構は不明な点が多く、基盤情報が必要である。本研究ではRNA分解経路の感染へ与える影響と、その病態形成における役割を解析する。小麦無細胞系を利用したDNA/RNAタンパク質ライブラリを利用しCCHFVの核タンパク質(N)と相互作用する宿主因子の網羅的解析を実施した。結果、強いin vitroでの結合性を示すタンパク質として、ZFP36L1およびL2が見出された。各種解析により、ZFP36とNの結合の分子基盤が示された。またZFP36および同経路がウイルス複製を抑制に寄与していることが示された。レポーターを用いた解析により、ZFP36のN末端領域がウイルス感染下に得意的なRNA分解制御を行う新規の機能をもつ可能性を示唆する結果が得られた。本研究のZFP36等RNA結合タンパク質とウイルス因子の相互作用解析の研究の推進は新規の抗ウイルス療法の開発に繋がることが期待される。 |
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