研究助成
2022年度 医学系研究助成(感染領域)
日和見病原菌の多剤抗菌薬耐性化を促進する新型プラスミドの細胞内時空間制御の包括的解析
研究題目 | 日和見病原菌の多剤抗菌薬耐性化を促進する新型プラスミドの細胞内時空間制御の包括的解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(感染領域) |
所属 | 群馬大学 大学院医学系研究科 細菌学 |
氏名 | 久留島 潤 |
キーワード | 薬剤耐性菌 / プラスミド / 遺伝子水平伝播 / ゲノム編集 / 合成生物学 |
研究結果概要 | 腸球菌は、健康なヒト腸内や環境中に広く存在するグラム陽性球菌である。一方で、菌血症や感染性心内膜炎などの日和見感染を起こすことが知られており、特に薬剤耐性菌による院内感染が、先進国を中心に世界的な問題となっている。腸球菌では、種々の接合伝達性プラスミドを介した遺伝子水平伝播によって薬剤耐性遺伝子が拡散することが知られている。本研究では、接合伝達性プラスミドの細胞内動態に関わるプラスミド性因子ならびに染色体性因子の同定とこれらの相互作用から、プラスミドのライフサイクルを解明し、薬剤耐性遺伝子拡散の制御に向けた分子基盤とすることを目的とした。これまでに、近年薬剤耐性遺伝子の運び屋として注目されているpELF型プラスミドの接合伝達機構に関わる新規遺伝子の同定に成功した。また、蛍光タンパク質発現系を構築し、新規遺伝子産物の細胞内局在を明らかにした。さらに現在これら新規分子の動態制御に関与する宿主腸内代謝物由来リガンドの探索系を構築に成功し、今後スクリーニングを実施する予定である。 |
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