研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
末梢神経シグナル制御を介した移植後同種免疫調節による白血病治療法の開発
研究題目 | 末梢神経シグナル制御を介した移植後同種免疫調節による白血病治療法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 岡山大学病院 血液・腫瘍内科 |
氏名 | 淺田 騰 |
キーワード | 急性白血病 / 骨髄末梢神経シグナル / 骨髄ニッチ細胞 |
研究結果概要 | MLL-AF9を導入したGFP陽性白血病細胞を用いて、白血病細胞を可視化可能なマウスモデルを作製した。この白血病マウスでは、血液、骨髄、脾臓において白血病細胞の増殖と、正常造血幹細胞(HSC)の著明な減少を確認した。さらに、ニッチ細胞を可視化できるLeptin receptor-Cre/tdTomatoマウスを用いた解析により、白血病の進行に伴い骨髄内のニッチ細胞および交感・感覚神経線維の減少が生じることを観察した。神経シグナルを介した白血病制御機構の解明を目的として、骨髄ニッチ細胞における神経受容体の発現を解析した結果、α2アドレナリン受容体(α2AR)が高発現していることが明らかとなった。AMLモデルマウスにα2ARアゴニストであるclonidineを投与したところ、白血病細胞の増殖抑制、貧血および脾腫の改善、ならびに正常造血幹細胞数の回復が認められた。Clonidineは白血病細胞自体ではなく、骨髄ニッチ細胞を介して作用していることが示唆されており、その詳細な作用機序について現在解析を進めている。 |
公表論文 |
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