研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
バイスペクトル脳波(BSEEG)法を用いたせん妄モデル動物の評価法の確立
研究題目 | バイスペクトル脳波(BSEEG)法を用いたせん妄モデル動物の評価法の確立 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 鳥取大学医学部附属病院 精神科 |
氏名 | 山梨 豪彦 |
キーワード | せん妄 / 脳波 / BSEEG / 動物モデル / 炎症 |
研究結果概要 | BSEEG法は脳波の徐波化を数値化する方法で、ヒトのせん妄状態の検出や定量化に有用な可能性をこれまで報告した。本研究ではBSEEG法がせん妄モデル動物の評価系になりうるか検証した。マウスの対するUltrapure-LPSの投与により用量依存性にBSEEG値が上昇することを確認した。次に脳波ヘッドマウント設置手術後および回復期間中のBSEEG値をモニタリングすることで、BSEEG法によるマウスの術後せん妄(POD)モデルを作成した。術後にBSEEG値の増加と規則的な日内変動の消失が認められた。BSEEG値の日内変動の回復および定常状態までの回復は老齢マウスで遅かった。この研究は、BSEEG法が脳波ヘッドマウント設置手術後のせん妄状態の定量的評価法として利用できることを示唆している。さらにLPS投与後のBSEEG値、せん妄様行動、およびミクログリア活性化の関係を調べたところ、若齢マウスではBSEEG値と注意障害との間に有意な相関関係があり、若齢および老齢マウスのBSEEG値と海馬歯状回および皮質領域におけるミクログリア活性化との間にも有意な相関関係が認められた。 |
公表論文 |
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