研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
C型レクチン受容体による皮膚マスト細胞活性化制御機構の解明
研究題目 | C型レクチン受容体による皮膚マスト細胞活性化制御機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 筑波大学 医学医療系 免疫制御医学研究室 |
氏名 | 松田 研史郎 |
キーワード | マスト細胞 / Clec12b / ATP / P2RX7 |
研究結果概要 | 皮膚のマスト細胞(MC)はアレルギー性皮膚疾患の発症・増悪の中心的な役割を果たす。C型レクチン受容体Clec12bは、皮膚MCに特異的に発現するが、その機能は不明瞭である。 そこで、野生型(WT)及びClec12b欠損(Clec12bKO)マウスにダニ抗原を塗布してアトピー性皮膚炎(AD)を誘導し、重症度を評価した。さらに、皮膚由来MCや、WTまたはチロシン変異型Clec12bを発現させた骨髄由来MC(BMMC)に対してDAMPs刺激を行い、MC活性化をClec12bが抑制するか解析した。 その結果、Clec12bKOマウスは、ダニ抗原塗布後にWTマウスよりも重度のADを呈した。皮膚MCはATP受容体P2RX7を発現しており、その阻害剤によりATP誘導性の脱顆粒は完全に抑制された。抗Clec12b抗体によるClec12b刺激は、WT-Clec12bを発現するBMMCではATP誘導性の脱顆粒を抑制したが、チロシン変異型Clec12bを発現するBMMCでその効果は見られなかった。 よって、Clec12bはATPを介した皮膚MCの活性化を制御し、ADを軽快させることが分かった。 |
公表論文 | Clec12b Alleviates Mite-Induced Dermatitis by Regulating P2RX7-Mediated Mast Cell Activation in Mice. Allergy. 2025;80(2):625-628. |
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