研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
膵ベータ細胞ダイレクトリプログラミングにおけるゲノム・代謝制御機構の解明
研究題目 | 膵ベータ細胞ダイレクトリプログラミングにおけるゲノム・代謝制御機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 理化学研究所 生命医科学研究センター 応用ゲノム解析技術研究チーム |
氏名 | 安岡 有理 |
キーワード | エピゲノム / マルチオミックス解析 / 糖尿病 / 転写制御 / パイオニア因子 |
研究結果概要 | 糖尿病根治に向けた再生医療研究の一環として、膵ベータ細胞のダイレクトリプログラミングに使われる4つの転写因子「OKAP」のゲノム制御機構を明らかにすべく、培養細胞を用いたエピゲノム解析およびレポーター解析を行った。ATAC-seq解析、ChIP-seq解析、Bisulfite-seq解析を組み合わせたマルチオミックス解析の結果、4つの転写因子の中でも必須の役割をもつK因子が、閉じたクロマチンを開いて他の転写因子を呼び込むパイオニア因子としての働きをもつことが明らかとなった。K因子のパイオニア因子活性の中には、DNAの脱メチル化やエンハンサープライミングのためのヒストンメチル化が含まれ、K因子単独でも同様の活性を示した。さらに、糖尿病と関連する変異をもつインスリンプロモーターを用いたレポーターアッセイの結果、K因子の機能はクロマチン構造があってこそ発揮されることが分かった。これらの結果は、転写因子の階層的制御機序を明らかにするとともに、K因子が強力なパイオニア因子として膵ベータ細胞以外のダイレクトリプログラミングにも応用できる可能性を示した。 |
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