研究助成

2022年度 医学系研究助成(基礎)

シングルセルRNA-seqデータベースを用いた全身性エリテマトーデスにおける活性化T細胞の新規亜集団の同定と、その機能解析

研究題目 シングルセルRNA-seqデータベースを用いた全身性エリテマトーデスにおける活性化T細胞の新規亜集団の同定と、その機能解析
年度/助成プログラム 2022年度 医学系研究助成(基礎)
所属 岡山大学 学術研究院保健学域 検査技術科学分野
氏名 勝山 恵理
キーワード 全身性エリテマトーデス / CD38
研究結果概要 我々はSLEに特異的に発現するCD38高発現の新規細胞集団を同定し、その細胞機能と病態形成への寄与を解明することを目的とした。SLE患者41名 vs 健常者 17名の末梢血由来単核球を比較したシングルセルRNA-seqの既存データを再解析した。363,083細胞の末梢血単核球は37にクラスタリングでき、さらにCD8陽性T細胞も16にサブクラスタリング可能であった。しかしCD38はどのサブクラスタ―でも検出感度以下であり、シングルセルRNA-seqではCD38発現の解析は不可能であった。今後は新たにcellular indexing of transcriptomes and epitopes by high-throughput sequencing; CITE-seqに切り替え同様の検討を行う。CITE-seqはシングルセルRNA-シークエンスに蛋白発現を加えた情報を得ることができるより高性能のシングルセルRNA-seqであり、CD38の同定とともにCD38高発現細胞集団の細分化を図る。
公表論文