研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
心不全治療法の開発を目指した新規ユビキノン制御機構の解明
研究題目 | 心不全治療法の開発を目指した新規ユビキノン制御機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 国立循環器病研究センター研究所 心臓生理機能部 |
氏名 | 廣瀬 健太朗 |
キーワード | ユビキノン / マウス / 心不全 |
研究結果概要 | ユビキノン(UQ)はミトコンドリアの電子運搬担体や抗酸化物質として機能する。しかし、細胞内制御機構は未だ不明点が多く、解明できれば、心不全などの疾患に対する治療・予防法への応用が期待できる。我々は、UQとの直接的な結合が示唆されるUQBP(仮称)タンパク質のノックアウト(KO)・心臓特異的KOマウスを作製し、解析を行なった。まず、KOマウス心臓はサイズが増大したが、心ポンプ機能は正常だった。次に、UQBPの分子機能を解析するため、心臓のUQ量を解析した結果、KO心臓はUQ量が増加していた。更に、増加したUQは細胞膜層に顕著に増加することも判明した。UQBPはミトコンドリアに局在するため、UQBPはUQをミトコンドリア内に留める役割を担う可能性を見出した。加えて、KO心臓では異所的なPPAR経路の活性化を見出したが、これは細胞質層に拡散したUQが直接的にPPARタンパク質と結合することで生じる可能性も見出した。これらの結果は、機能未知のUQBPの機能を初めて示唆するものであり、心臓における新たなUQの制御メカニズムを明らかにした。今後更なる解析により、疾患治療への応用を目指す。 |
公表論文 |
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