研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
メカノバイオロジー機構から読み解く細胞老化の機能とその制御方法
研究題目 | メカノバイオロジー機構から読み解く細胞老化の機能とその制御方法 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 札幌医科大学 医学部 解剖学第二講座 |
氏名 | 齋藤 悠城 |
キーワード | 細胞老化 / メカノバイオロジー |
研究結果概要 | 細胞老化(Senescence)が、健康寿命やさまざまな疾患の発症/進行、さらには組織発生や再生を制御する重要なシステムであることが明らかになりつつある。細胞老化とは、傷害された細胞が細胞分裂を停止する安全装置の一つであり、がん化を防ぐ生体防御の仕組みの一つである。老化細胞は、サイトカインやケモカインなど様々な生理活性物質を分泌する細胞老化関連分泌形質(Senescence-associate secretory phenotype: SASP) となり、“有益な細胞老化”として組織修復や個体発生などに関与する一方、慢性炎症や線維化を引き起こすことが報告されている。老化細胞の特徴として、増殖細胞と比較し、細胞体全体が肥大し、扁平な形状を示すことから、老化細胞に特徴的なメカノバイオロジー機構があると推察した。本研究では複数の細胞タイプおよび老化誘導方法で作製された老化細胞のRNA-seq解析により、老化細胞で共通して低下するメカノセンサーを同定した。本研究成果は、メカノバイオロジー機構の観点からの新しい細胞老化制御法の開発につながる可能性がある。 |
公表論文 |
Role of cellular senescence in inflammation and regeneration. Inflammation and regeneration, 44(1), 28. https://doi.org/10.1186/s41232-024-00342-5 Senescence-associated secretory phenotypes in mesenchymal cells contribute to cytotoxic immune response in oral lichen planus. Immunity & ageing, 20(1), 72. https://doi.org/10.1186/s12979-023-00400-5 |
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