研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
腸上皮細胞の寿命を制御する分子メカニズムの解析
研究題目 | 腸上皮細胞の寿命を制御する分子メカニズムの解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 神戸大学 大学院医学研究科 生化学・分子生物学講座シグナル統合学分野 |
氏名 | 小谷 武徳 |
キーワード | 腸上皮細胞 / 細胞増殖 / 細胞寿命 / CD47 / 大腸がん |
研究結果概要 | 腸上皮細胞は古い細胞が新しい細胞に入れ替わるターンオーバーが常に起きており、ヒトやマウスにおいて、腸上皮細胞は3〜4日で寿命を迎える。このターンオーバーにおいて腸上皮細胞は「幹細胞からの増殖→分化→移動→死」の過程を経るが、どのような分子機序を介してこれらが制御されているのかについては十分に明らかにされていない。そこで本研究では、特に血球細胞の寿命を制御していることが知られる膜型分子CD47に着目し、腸上皮細胞の寿命とCD47の関係性、CD47の発現と大腸がんの関係性についてマウス個体レベルでの解析を進めた。その結果、CD47は腸上皮細胞のターンオーバーを抑えることで腸上皮細胞の寿命を伸ばすことが明らかとなってきた。次にこのCD47と大腸がんの病態との関係性について解析を進めた。まだ解析の途中ではあるが、大腸がんモデルマウスや、大腸がん由来細胞のマウス皮下移植モデルにおいてCD47の有無は大腸がんの病態に影響を与えていなさそうだとする結果が得られている。一方で培養系における実験では、大腸がん細胞上のCD47がマクロファージによるがん細胞の排除を抑制する可能性も見出した。 |
公表論文 |
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