研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
低酸素誘導因子を介した自然免疫細胞活性制御による腫瘍抑制機序の解明
研究題目 | 低酸素誘導因子を介した自然免疫細胞活性制御による腫瘍抑制機序の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 大阪市立大学 大学院医学研究科 分子病態薬理学 |
氏名 | 松永 慎司 |
キーワード | 低酸素 / 腫瘍免疫 |
研究結果概要 | 本研究は担癌モデルマウスにプロリル水酸化酵素(PHD)阻害剤を投与により生じるマクロファージ(Mp)を介した腫瘍増大抑制作用の作用機序の一端を明らかにすることを目的として行った。PHD阻害薬は転写因子である低酸素誘導因子(HIF)の分解を担うPHD抑制し、HIFの機能を亢進させる。本研究では担癌マウスにPHD阻害薬を投与すると腫瘍組織内Mpにて発現上昇する分子が腫瘍増大抑制に関わるか否か検討を行った。担癌マウスに本分子を投与するとPHD阻害剤を投与した時と同様の腫瘍増大抑制を示した。また、骨髄由来Mpに本分子を過剰発現させ、担癌マウスに移植すると腫瘍増大の抑制が認められた。また、本分子の欠損担癌マウスモデルにおいては、PHD阻害薬による腫瘍増大抑制作用が認めなかった。本分子がHIFによる発現調節を受けるか否かについてMp特異的なHIF-1α、HIF-2α欠損マウスより作製した骨髄由来Mpを用いて検討を行ったところ、HIF-1αにより発現調節されることが示唆された。以上より本分子はPHD阻害剤投与によりHIF-1αの機能亢進を介して発現上昇し腫瘍増大抑制作用に寄与することが示唆された。 |
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