研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
PLCepsilonが担う持続的なCa2+シグナルの一次線毛退縮における機能の解明
研究題目 | PLCepsilonが担う持続的なCa2+シグナルの一次線毛退縮における機能の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 三重大学 医学系研究科 組織学・細胞生物学分野 |
氏名 | 稲葉 弘哲 |
キーワード | 一次線毛 / PLCε / カルシウムシグナル |
研究結果概要 | 一次線毛は細胞周期静止期に形成されるアンテナ様の構造物で、外界からの物理的・化学的シグナルを受容し、細胞の増殖・分化・極性を制御している。一次線毛の形成・機能不全は内臓逆位や多発性嚢胞腎などの線毛病を引き起こすことが知られている。一次線毛を形成しているG0期の細胞が増殖刺激を受容し、細胞周期に再進入する際に一次線毛が退縮することは、適切な細胞周期進行に重要である。我々は、ホスホリパーゼC(PLC)εが、この一次線毛退縮に必須で、増殖刺激受容時に持続的なCa2+シグナルを担うことを見出し、これらの機能を明らかにすることを目的とした。 本研究ではまず、PLCアイソフォームの網羅的なsiRNAスクリーニングを実施し、RPE1細胞における血清刺激においてはこれまで言われていたPLCγではなく、PLCεが一次線毛退縮に重要であることを見出した。また、PLCεをノックダウンすると、増殖刺激によるAurAの活性化が抑制され、細胞周期が遅延するが分かった。しかしPLCεの欠損の影響はカルシウムイオノフォアでは回復せず、Ca2+シグナルだけではなく複合的な影響によるものと考えられた。 |
公表論文 | Cryo-ET of actin cytoskeleton and membrane structure in lamellipodia formation using optogenetics. iScience, 2025, Volume 28, Issue 6, 112529 |
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