研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
ADHD児に対するセルフヘルプ遠隔認知行動療法と客観的評価法の開発
研究題目 | ADHD児に対するセルフヘルプ遠隔認知行動療法と客観的評価法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 福井大学 子どものこころの発達研究センター |
氏名 | 濱谷 沙世 |
キーワード | ADHD / セルフヘルプ遠隔認知行動療法 / コンポーネント・ネットワークメタ解析 |
研究結果概要 | ADHDの有病率は約7.7%と高く、二次障害の予防には早期の心理社会的支援が不可欠である。本研究では、ADHDに対する認知行動療法(CBT)の有効性を明らかにするため、5つの国際データベースを用いて文献検索を行い、43件のランダム化比較試験(計3,817例)を対象に、コンポーネントネットワーク・メタアナリシスを実施した。その結果、治療レベルでは第3世代療法、行動療法、CBTはいずれもプラセボと比較して有効であり、治療要素レベルでは「組織化戦略」「第3世代技法」は治療反応性の向上、「問題解決技法」は不注意症状の緩和と関連していた。これらの知見に基づき、インターネット認知行動療法プログラム「CARP」を開発し、ADHD児の保護者にWeb調査を行った。有効回答は220名で、84~94%がモジュールを有用と評価し、76~89%が「受けてみたい」と回答した。特にフィードバック訓練や社交スキル向上のモジュールに高い関心が寄せられた。現在は参加者の意見を踏まえた改良を進めており、今後は本プログラムの有効性を臨床試験で検証し、介入前後のMRI撮像により脳機能と構造の変化を明らかにする予定である。 |
公表論文 |
Hamatani S, Matsumoto K, Kunisato Y, Okawa S, Yamashita M, Mizuno Y. Dismantling cognitive-behavioural therapy components for attention-deficit hyperactivity disorder in adolescents and adults: protocol for a network meta-analysis. BMJ Open. 2023 Apr 19;13(4):e068547. doi: 10.1136/bmjopen-2022-068547. PMID: 37076162; PMCID: PMC10124286. Matsumoto K, Hamatani S, Kunisato Y, Mizuno Y. Components of cognitive-behavioural therapy for mitigating core symptoms in attention-deficit hyperactivity disorder: a systematic review and network meta-analys. BMJ Ment Health. 2024 Dec 27;27(1):e301303. doi: 10.1136/bmjment-2024-301303. PMID: 39732478; PMCID: PMC11683884. |
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