研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
細胞外小胞を介した骨の恒常性維持機構の解明
研究題目 | 細胞外小胞を介した骨の恒常性維持機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 大阪大学大学院医学系研究科 免疫細胞生物学教室 |
氏名 | 上中 麻希 |
キーワード | 骨代謝 / 骨芽細胞 / 細胞外小胞 / microRNA / 細胞間ネットワーク |
研究結果概要 | 骨の恒常性維持機構の解明は骨関連疾患の治療法開発において不可欠である。この20年で骨粗鬆症治療薬は大きく発展したが、副作用の問題や治療期間、治療効果において課題が残る。本研究ではオーダーメイドな治療を目指すべく骨をつくる骨芽細胞の働きに注目し研究を進めた。骨芽細胞は集団を形成し数ヶ月という長期間かけて骨形成を行う。我々はこれまで、生体内において「細胞外小胞を介した骨芽細胞間ネットワーク」が存在することを発見し、骨芽細胞には、細胞外小胞を介して互いに連携することで、長期におよぶ骨形成期を自制する機能が備わっていると考えた。本研究では骨形成期における細胞外小胞の制御機構を確認すべく、培養骨芽細胞から小胞を採取し解析した。結果、分化前期の小胞では分化促進、分化後期では分化抑制に働き、分化段階によって別の機能を持つことが明らかになった。次に細胞外小胞に含まれるmicroRNAとタンパク質について網羅的な解析を行い、その機能のメカニズムを探索した。さらにノックアウトマウスの作成と解析を行った。本研究より骨芽細胞由来細胞外小胞を介した骨芽細胞間ネットワークが、骨形成を制御していることが考えられた。 |
公表論文 |
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