研究助成
2022年度 医学系研究助成(感染領域)
エボラウイルス分泌型糖タンパク質sGPの生体内動態と病原性発現分子機構の解明
研究題目 | エボラウイルス分泌型糖タンパク質sGPの生体内動態と病原性発現分子機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(感染領域) |
所属 | 長崎大学 感染症共同研究拠点 感染病態研究部門 |
氏名 | 古山 若呼 |
キーワード | エボラウイルス / 分泌型糖タンパク質 |
研究結果概要 | エボラウイルス(EBOV)は、ヒトを含む霊長類に高い致死率を伴う重篤なエボラ出血熱を引き起こすが、有効な治療法は限定的である。EBOVの糖タンパク質(GP)遺伝子からは、膜貫通ドメインを有する糖タンパク質GP、分泌型糖タンパク質sGP、small sGPの3種のタンパク質が産生される。我々はこれまで、GP遺伝子産物のうち約7割を占めるsGPが、重症化したEBOV感染動物の血中で高濃度に検出されること、さらに肝臓においてウイルス感染の増強を引き起こすことを報告したが、sGPの生体内における動態の詳細は不明である。そこで本研究では、二分割発光タンパク質再構成法を基盤とした、BSL-2環境下で取り扱い可能な生体内sGP動態解析システムの構築を行った。本システムを用いることで、培養細胞におけるsGPの発現レベル、ならびに細胞外に分泌されたsGP量を、発光強度を指標として定量することが可能となった。今後は、本システムを活用することで、げっ歯類モデルを用いたsGPの生体内動態の解析系の開発を進めると共に、sGPを標的とした新規治療法の創出に取り組む予定である。 |
公表論文 | Development of an imaging system for visualization of Ebola virus glycoprotein throughout the viral lifecycle. Front Microbiol. 2022 Nov 3;13:1026644. doi: 10.3389/fmicb.2022.1026644. PMID: 36406413; PMCID: PMC9669576. |
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