研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
新規うつ病モデル雌マウスを用いた治療法探索
研究題目 | 新規うつ病モデル雌マウスを用いた治療法探索 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 香川大学 総合生命科学研究センター |
氏名 | 伊藤 日加瑠 |
キーワード | 精神疾患 / うつ病 / 周産期 / モデル動物 / 抗うつ薬 |
研究結果概要 | 近年、うつ病の罹患者数が増加しており、社会的な問題となっている。うつ病は女性の罹患率が男性の約2倍と高いにもかかわらず、雌を用いたうつ病モデル動物については、最適なモデルが未だ確立されていない。そのため、女性のうつ病における病態メカニズムには、未だ不明点が多い。 そこで、本研究課題において周産期における女性のうつ病を模倣する新たな「周産期うつ病モデル雌マウス」を開発し、その病態解析を行うことを目的として実験を実施した。さらに、本モデルを用いて新たな治療法の探索へとつなげることを目指した。 本研究では、周産期の雌マウスに対して慢性社会的敗北ストレスを負荷した。その結果として、オトリ雄マウスを伴う慢性社会的敗北ストレスを与えた周産期雌マウスが高頻度で社会的回避行動やスクロース嗜好性の低下などのうつ様症状を示すことが明らかとなった。 また、確立した周産期うつ病モデル雌マウスの脳病態解析を進め、新たなうつ病治療薬や予防方法の探索を実施している。その結果として、既に有力な治療ターゲット分子を同定し、新たな治療候補薬も見出している。 |
公表論文 |
Chronic non-discriminatory social defeat stress during the perinatal period induces depressive-like outcomes in female mice. Brain Research, 2024; 1825:148734. https://doi.org/10.1016/j.brainres.2023.148734 |
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