研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
ユビキチン化酵素基質受容体KCTD17による一次線毛形成制御を介した筋形成・代謝機構の解明
研究題目 | ユビキチン化酵素基質受容体KCTD17による一次線毛形成制御を介した筋形成・代謝機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 三重大学 大学院医学系研究科分子生理学分野 |
氏名 | 山川 大史 |
キーワード | 筋 / 筋衛星細胞 / 一次線毛 / 脂肪細胞 / KCTD17 |
研究結果概要 | 一次線毛は細胞表面から伸びるアンテナ構造の細胞小器官であり、イオンチャネル、GPCRやRTKなどの受容体が集積するシグナル伝達の起点である。申請者はこれまでに、間葉系前駆細胞の一次線毛形成促進が、脂肪細胞分化を抑制することを発見している。間葉系前駆細胞のユビキチン化酵素基質受容体KCTD17の欠損は、一次線毛形成の抑制により、脂肪細胞分化が増強した。しかし、KCTD17欠損マウスの肥満促進効果は、個体差が大きく、脂肪前駆細胞以外が関与する肥満抑制作用が示唆された。組織学的解析から、KCTD17欠損マウスでは野生型マウスに比べ、筋組織が厚いことを発見した。マウス骨格筋傷害モデルを用いたin vivoの系、及びマウス骨格筋より筋衛生細胞を分離培養し、in vitroの系で研究を実施し、KCTD17欠損による筋形成の促進効果を新たに発見した。今後は、KCTD17欠損が関与する筋-脂肪連関機構をさらに明らかにするため、筋衛星細胞や筋線維の解析法が確立している下肢骨格筋の病態モデルを採用して研究を進める予定である。 |
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