研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
腫瘍反応性TCRをプローブとして用いた新たな肉腫抗原同定法の開発
研究題目 | 腫瘍反応性TCRをプローブとして用いた新たな肉腫抗原同定法の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 札幌医科大学 医学部病理学第一講座 |
氏名 | 村田 憲治 |
キーワード | がん免疫療法 / 骨軟部肉腫 / 肉腫抗原 / T細胞受容体 / シングルセル解析 |
研究結果概要 | 本研究は、肉腫浸潤リンパ球から単離した腫瘍反応性T細胞受容体(TCR)を抗原同定のプローブとして用い、免疫療法のターゲットとして有効な肉腫抗原を同定することを目的とした。 骨肉腫の手術検体から腫瘍浸潤リンパ球を分離し、単細胞レベルでの遺伝子発現解析とTCRαβ鎖レパトア解析を行った。CD8陽性で疲弊マーカーを発現しているクローナリティーの高い上位3ペアを選択し、TCR-T細胞を作成した。 単一HLAクラスI発現骨肉腫細胞株パネルとTCR-T細胞を共培養したところ、HLA-B*40:02発現骨肉腫細胞株に対して免疫応答を示すTCRが存在した。続いて、改良型発現クローニングにより抗原スクリーニングを行った結果、新規共通抗原Aを同定した。 今後は、抗原Aの骨肉腫微小環境における役割や機能を解析する。また、抗原探索を継続し、新たに同定した抗原に対して、他の肉腫や癌腫における抗原共通性や、HLAに対する結合力などを調べ、治療標的としての有用性を調べる。同時に、TCR-T細胞の細胞傷害活性や抗原に対する親和性を解析し、肉腫移植マウスモデル用いた抗腫瘍能の検討を行う。 |
公表論文 |
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