研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
クモ膜下出血におけるglymphatic pathway機能障害の解明と新たな治療法の開発
研究題目 | クモ膜下出血におけるglymphatic pathway機能障害の解明と新たな治療法の開発 |
---|---|
年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 山口大学 医学部 脳神経外科 |
氏名 | 岡 史朗 |
キーワード | くも膜下出血 / glymphatic system / 頭蓋内圧 |
研究結果概要 | 【背景】Glymphatic system(GS)は脳代謝産物を脳脊髄液を介して排出する経路で、機能障害は種々の神経疾患の病態に関与する。くも膜下出血でもGS障害が報告されているが臨床的意義は不明である。MRIのdiffusion tensor imageを元に計測されるALPS indexはGS機能の指標である。本研究では、このALPS indexを用い、くも膜下出血患者におけるGS障害と転帰や水頭症の関連を検討した。【方法】くも膜下出血患者60人を対象とした。発症約3週後にMRIを施行しALPS indexを計測した。ALPS index低値が水頭症発症および転帰悪化に関連するかどうかについて調べるためロジスティック回帰による媒介分析を行った。【結果】転帰不良例および水頭症発症例はALPS indexが有意に低値であった。媒介分析ではALPS index低値(=GS障害)は水頭症発症を介して転帰に悪化に影響した。【結論】GS機能障害はSDHを介して転帰不良に関与する。今後新たな治療対象となる可能性がある。 |
公表論文 | Impact of intracranial hypertension and cerebral perfusion pressure on spreading depolarization. Journal of Cerebral Blood Flow and Metabolism 2025; 45(4): 703-716. |
-
研究助成対象者
データベース -
応募方法に
ついて -
初めての方はこちら
マイページを
取得する -
既にマイページを取得済みの方はこちら
マイページへ
ログイン
応募申請はマイページからお願いします。