研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
脂肪組織中のAromataseによる骨量制御機構の解明
研究題目 | 脂肪組織中のAromataseによる骨量制御機構の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 愛媛大学プロテオサイエンスセンター 病態生理解析部門 |
氏名 | 池戸 葵 |
キーワード | アロマターゼ / 脂肪組織 / リン代謝 / 骨量 |
研究結果概要 | アロマターゼはテストステロンをエストロゲンに変換する酵素であり、アロマターゼ阻害剤の投与は、閉経後ホルモン受容体陽性早期乳癌患者の術後補助療法に有効であるが、副作用として癌治療関連骨量減少症が認められており、骨折率の増加が問題視されている。また、アロマターゼの機能喪失型遺伝子変異男性患者やアロマターゼ阻害剤を投与した男性でも骨量が減少する。従って、閉経後のエストロゲン濃度が低下した女性や、元々血中エストロゲン濃度の低い男性の骨量維持には、生殖器由来では無い各組織局所でアロマターゼにより生合成されたエストロゲンが寄与している可能性がある。そこで我々は、ステロイドホルモンの貯蔵庫として知られる脂肪組織特異的アロマターゼ遺伝子欠損 (AroΔaP2) マウスの解析を実施したところ、AroΔaP2雄マウスでは、石灰化異常を伴う骨量減少を認めた。その原因として、脂肪組織から何らかの因子が分泌され、既存のリン代謝制御機構とは異なる経路で腎臓に作用し、近位尿細管に局在するリン酸トランスポーターの発現を低下させ、リンの再吸収が低下することで血中リン濃度が低下し、骨石灰化異常を呈することが示唆された。 |
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