研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
半月板老化を標的とした変形性膝関節症治療薬の開発
研究題目 | 半月板老化を標的とした変形性膝関節症治療薬の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 東京医科歯科大学 統合研究機構 再生医療研究センター |
氏名 | 遠藤 健太郎 |
キーワード | 半月板 / 変形性膝関節症 / 細胞老化 / 老化細胞除去薬 |
研究結果概要 | 変形性膝関節症(OA)は軟骨や半月板の変性を特徴とする加齢性疾患であり、老化細胞の蓄積が病態に関与すると考えられている。本研究ではOAにおける半月板変性への細胞老化の関与を明らかにし、その除去薬を探索することを目的とした。ラットOAモデルおよびヒトOA半月板において、p16やp21、SASP因子、SA-β-gal陽性細胞の増加を確認し、変性半月板に老化細胞が蓄積することを示した。次に、ラット正常・老化半月板細胞で老化細胞除去薬を探索すると、Piperlongumine(PL)が老化細胞除去効果を示した。PLはラット軟骨細胞およびヒトOA軟骨・半月板細胞に対しても同様の効果を示すことを確認した。RNA-seqやROS解析から、PLは老化細胞に酸化ストレスを特異的に発生させることで細胞死を誘導することが示された。さらに、PLをラットOAモデル膝関節内に投与すると、軟骨・半月板変性が有意に抑制された。以上より、PLは老化半月板細胞と老化軟骨細胞を同時に標的とする新たなOA治療薬候補であると考えられた。 |
公表論文 | Cellular senescence contributes to spontaneous repair of the rat meniscus. Aging cell, 24(2), e14385. |
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