研究助成
2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎))
腫瘍組織における概日時計破綻原理の解明
研究題目 | 腫瘍組織における概日時計破綻原理の解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(がん領域(基礎)) |
所属 | 京都府立医科大学 統合生理学 |
氏名 | 梅村 康浩 |
キーワード | 概日時計 / ES細胞 |
研究結果概要 | 多くの生物は地球の自転に伴う環境の周期的変化に適応進化してきた結果、生み出されたのが遺伝子レベルの概日時計であるが、未分化な細胞では全く概日時計が振動していない。特に医学的に重要と考えられるのは、一部のがん細胞においても全く概日時計が振動していないことである。しかし、その医学生物学的意義は未だ明らかになっていない。本研究では、腫瘍組織を用いた解析ととともに、未分化なマウスES細胞を用いた概日時計の分子振動が抑制される機構の解析も進め、共通分子機構が働いているのかを明らかにする。これまでに概日時計の転写翻訳フィードバックループの中枢であるCLOCKタンパク質における転写後翻訳抑制機構の存在が示唆されているが、未分化細胞であるES細胞のみならず、一部の腫瘍においても観察されており、メカニズムの共通原理の存在が示唆され、これらの転写後翻訳抑制メカニズム解明を目標の1つとして取り組んでいる一方で、これまでに構築してきたin vitro 概日時計発生過程の再現系をさらに発展させ、細胞種特異的な概日時計形成過程の再現系を確立しつつあり、現在この系を用いた概日時計の形成過程の解析に取り組んでいる。 |
公表論文 |
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