研究助成
2022年度 医学系研究助成(基礎)
慢性腎不全に伴う免疫不全・造血障害の機序解明:骨髄およびリンパ節ストローマ細胞の変化に着目して
研究題目 | 慢性腎不全に伴う免疫不全・造血障害の機序解明:骨髄およびリンパ節ストローマ細胞の変化に着目して |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(基礎) |
所属 | 東京女子医科大学 腎臓小児科 |
氏名 | 浅野 達雄 |
キーワード | 腎不全合併症 / 免疫不全 / 造血障害 / ストローマ細胞 |
研究結果概要 | 腎臓は体内の老廃物を排出する他、水・電解質・酸塩基平衡の調整をするなど、生体の恒常性維持には必須の重要な臓器である。腎不全に伴う免疫不全と造血障害、成長障害の原因について検索した。申請者は、腎不全マウスでは骨髄中のリンパ球共通前駆細胞やB細胞前駆細胞が著減することを見出した。また腎不全によってCAR細胞や脂肪細胞が増加する一方で骨芽細胞が減少することが判明している。申請者はリンパ節におけるFRCの解析をより詳細に行うために、特異的サイトカインCre-ERT発現マウスを新たに作製し、解析を進めている。腎不全マウスでは、成長板軟骨層の有意な短縮および骨の伸長速度の低下がが確認された。さらに、フローサイトメトリーによる解析により、増殖軟骨細胞および肥大軟骨細胞の数が有意に減少していることが明らかとなった。RNAseq解析では、腎不全マウスの増殖軟骨細胞においてアポトーシス関連遺伝子の発現が上昇していることが示された。引き続き、腎不全合併症についてマウスモデルを用いて検証を進めていく方針である。 |
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