研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
ケタミンの抗うつ効果に関連するバイオマーカーの同定:メタボローム解析
研究題目 | ケタミンの抗うつ効果に関連するバイオマーカーの同定:メタボローム解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 杏林大学 医学部精神神経科学教室 |
氏名 | 櫻井 準 |
キーワード | うつ病 / 治療抵抗性うつ病 / ケタミン / メタボローム解析 / 3-ヒドロキシ酪酸 |
研究結果概要 | 治療抵抗性うつ病(TRD)患者30名を対象に、2週間で4回のケタミン静脈内注射(0.5mg/kg)を非盲検試験として実施した。モンゴメリー・アスバーグうつ病評価尺度(MADRS)を含む臨床転帰は、ベースライン時、各投与直後、ならびに12ヵ月間の追跡期間中に毎月評価を行った。11種類のうつ病関連代謝物の血漿中濃度を、ベースラインおよび1回目投与直後に測定した。一般線形モデルで、1回目投与後の代謝物変化と、4回目投与後のMADRSスコア改善率との関連を解析した。寛解はMADRSスコア≦10と定義した。参加者全員が4回の投与を完了し、MADRSスコアはベースライン時の30.6±6.1点から、4回目投与後の20.3±11.5点へと有意に低下した。寛解率は26.7%であり、12ヵ月後の寛解率は13.3%であった。1回目投与後における3-ヒドロキシ酪酸の変化量は、4回目投与後のMADRSスコア改善率を有意に予測した。以上より、ケタミン反復投与の治療抵抗性うつ病における短期的・長期的効果が確認された。さらに3-ヒドロキシ酪酸が治療反応の予測バイオマーカーとして有望であることが示唆された。 |
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