研究助成
2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域)
核内非翻訳RNA制御によるALS患者由来運動ニューロン変性抑制の試み
研究題目 | 核内非翻訳RNA制御によるALS患者由来運動ニューロン変性抑制の試み |
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年度/助成プログラム | 2022年度 医学系研究助成(精神・神経・脳領域) |
所属 | 慶應義塾大学 医学部 神経内科 |
氏名 | 西本 祥仁 |
キーワード | ALS (筋萎縮性側索硬化症) / 小非翻訳RNA / ゲノム編集マウス / iPS細胞由来運動ニューロン / 核膜関連タンパク |
研究結果概要 | 2022年度武田科学振興財団 医学系研究助成の支援があり、ALSの原因遺伝子の1つとして同定されていたFUSの病的変異のノックインマウスをCRISPR-Cas9ゲノム編集技術により作成し、表現型解析を遂行することが可能となった。その結果ALSの運動ニューロン内においては、核膜構成タンパクの構造破綻とDNAダメージが生じている事実を証明した。さらに核膜障害が複数の核関連タンパクの遺伝子発現に影響している可能性を見出した。ゲノム編集ALSモデルマウス、iPS細胞由来運動ニューロン、そしてALS患者の脊髄組織を用いることで核関連タンパクの病態における重要性を示すことができた。本結果はBrain誌に掲載され、本成果を学位論文として一人の新たな医学博士を世に生み出した。 さらにこの結果を受けて、核内における特定のsncRNA Xの成熟プロセスが核膜孔関連タンパクYの機能障害により妨げられていることを見出した。核膜孔関連タンパクYを主な構成因子とする複合体を介したsncRNA代謝制御のメカニズムの詳細について検討を進めている。 |
公表論文 |
「Multiple lines of evidence for disruption of nuclear lamina and nucleoporins in FUS-ALS.」 Brain 147(11):3933-3948, 2024 DOI: 10.1093/brain/awae224 |
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