研究助成

2022年度 医学系研究助成(感染領域)

フラビウイルスの病原性と感染指向性の比較解析

研究題目 フラビウイルスの病原性と感染指向性の比較解析
年度/助成プログラム 2022年度 医学系研究助成(感染領域)
所属 北海道大学 大学院医学研究院 微生物学免疫学分野病原微生物学教室
氏名 田村 友和
キーワード フラビウイルス / 感染指向性 / 病原性 / レポーター / 組換えウイルス
研究結果概要 本研究ではフラビウイルスの病原性と感染指向性の解明を目的とした。まず、感染動態の相違とその相違を規定する宿主因子を同定するためにレポーターを搭載した組換えウイルスの作製に取り組んだ。その結果、スプリット型緑色蛍光タンパク質の短いペプチド断片を日本脳炎ウイルスおよびデングウイルスのウイルスタンパク質に挿入し、十分に自立増殖し、モデル動物に病態を発揮することができる組換えウイルスを得ることができた。得られたレポーターを搭載した組換えウイルスを用いて、培養細胞及びモデル動物でウイルスに感染した細胞を、レポーターを指標に特異的に検出することが可能となった。また、長波長レポーターを利用することでウイルスの感染動態を解析できる実験系も開発した。今後は各種レポーター搭載組換えフラビウイルスを感染させ、ウイルス感染細胞の詳細を解析することで、相違を規定する鍵となる宿主因子を同定する実験を進める予定である。
公表論文