研究助成

2022年度 医学系研究継続助成(精神・神経・脳領域)

先端三次元電子顕微鏡技術を用いた腸管神経コネクトミクス解析

研究題目 先端三次元電子顕微鏡技術を用いた腸管神経コネクトミクス解析
年度/助成プログラム 2022年度 医学系研究継続助成(精神・神経・脳領域)
所属 名古屋大学 大学院 医学系研究科 機能組織学
氏名 玉田 宏美
キーワード 脳腸連関 / 腸管神経系 / FIB/SEM / 消化管間質細胞
研究結果概要 本研究課題では、中枢と消化管筋層内の神経回路である腸管神経系との構造的インタラクションを三次元微細構造レベルで明らかにすることを目的とした。中枢側にGFPを発現させたアデノ随伴ウイルスを注入することで、消化管に投射する線維が消化管筋層内でもGFP発現線維として捉えることができた。特に消化管筋層内に存在する独自の神経回路と、神経以外の多様な細胞とのインタラクションに注目した他、集束イオンビーム走査型電子顕微鏡(Focused Ion Beam / Scanning Electron Microscopy: FIB/SEM)によるCLEM(Correlative Light-Electron Microscopy)解析を進め、コネクトミクス解析へと発展させている。また、本研究助成のもと課題となった“医学系研究助成”で展開していた、ICCに注目した腸管神経再生機構の研究から発展した腸間膜での研究で、特徴的な免疫系細胞の存在を見出し、その機能解明の研究も展開した。ここでも、FIB/SEMを使用し、Deep Learningを用いた自動Segmentationによる三次元微細構造解析を推進した。
公表論文