研究助成
2022年度 薬学系研究助成
アルツハイマー病治療薬候補p3-Alcbetaの前駆体Alcadein betaの神経細胞内輸送機構の解析
研究題目 | アルツハイマー病治療薬候補p3-Alcbetaの前駆体Alcadein betaの神経細胞内輸送機構の解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 薬学系研究助成 |
所属 | 北海道大学 大学院薬学研究院 認知症先進予防・解析学 |
氏名 | 蘇武 佑里子 |
キーワード | 軸索輸送 / Alcadein / APP |
研究結果概要 | アルツハイマー病(AD)は認知症の約60%以上を占める進行性神経変性疾患である。本研究では、AD発症と関連のあるAlcadeinファミリー分子AlcαおよびAlcβの解析を行った。Alcaは、ADに関与するAmyloid precursor protein(APP)の輸送を制御することが知られている。所属研究室では、Alcβが切断により産生するp3-Alcβの脳脊髄液中濃度の低下がAD発症と関連する可能性を示してきた。AlcαとAPPを含む輸送小胞は異なる速度で軸索内を輸送されるが、今回の質量分析およびウエスタンブロッティングにより、それぞれを含む小胞の構成分子の多くが異なることが判明した。一部には両者を含む小胞も存在し、輸送機構の多様性が示唆された。さらに、Alcβはこれら小胞から検出されず、APP、Alcαとも異なる速度で軸索を輸送されていた (Sobu et al., J Vis Exp. 2023 24:(192))ことから、これらの分子とはまた異なる経路で輸送される可能性が明らかとなり、AD発症に関与するp3-Alcβ産生機構の理解につながると期待される。 |
公表論文 |
Axonal transport of Frizzled5 by Alcadein α-containing vesicles is associated with kinesin-1, Molecular Biology of the Cell, 2023 Sep 21;34(11):ar110. doi: 10.1091/mbc.E22-10-0495 |
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