研究助成
2022年度 薬学系研究助成
光アポトーシス法を用いた「副作用フリーのがん治療技術」の開発
研究題目 | 光アポトーシス法を用いた「副作用フリーのがん治療技術」の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 薬学系研究助成 |
所属 | 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(薬学系)生体物理化学研究室 |
氏名 | 小島 慧一 |
キーワード | ロドプシン / 光操作 / 光遺伝学 |
研究結果概要 | 申請者はこれまでに、光感受性タンパク質であるロドプシンをヒト由来培養細胞へと異所発現させ、緑色光を照射することで、細胞内のアルカリ化を介したアポトーシスを誘導することに成功している。本研究では、がんモデル細胞を対象として、in vitroおよびin vivoレベルで光細胞死を誘導できることを実証し、がん治療法の開発に向けた技術基盤を確立することを目指した。まず、複数のがん細胞(大腸がん由来、マウスメラノーマ由来)へとロドプシンを発現させ光照射を行ったところ、アポトーシス依存的な光細胞死が誘導されていることが分かった。次に、ロドプシンを発現させたがん細胞をマウスへと移植し、光照射を行い、組織学的手法を用いて細胞死の誘導を検証した。その結果、個体レベルでもアポトーシス依存的な光細胞死が誘導されていることが示唆された。さらに、光を照射したロドプシン発現がん細胞では、腫瘍増殖速度・腫瘍体積が減少することが分かった。また、これに伴う有意な体重減少は観察されなかった。以上の結果から、本研究で開発した光細胞死誘導法は、副作用の小さな新しいタイプの光がん治療法につながると期待できる。 |
公表論文 |
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