研究助成
2022年度 薬学系研究助成
スフィンゴ糖脂質によるリポ多糖受容体制御メカニズムの解明
研究題目 | スフィンゴ糖脂質によるリポ多糖受容体制御メカニズムの解明 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 薬学系研究助成 |
所属 | 東北医科薬科大学 薬学部 分子生体膜研究所・機能病態分子学教室 |
氏名 | 狩野 裕考 |
キーワード | スフィンゴ脂質 / スフィンゴ糖脂質 / 炎症 / 細胞死 |
研究結果概要 | 自然免疫受容体Toll-like receptor(TLR)やCaspase(Casp)ファミリーを介した慢性炎症は、メタボリックシンドロームを始めとする多様な疾患の強力な増悪因子となる。しかし、その炎症惹起メカニズムの全容は解明されていない。申請者は最近、肥満・糖尿病時に増加するスフィンゴ糖脂質:ガングリオシドGM3が、リポ多糖受容体:TLR4の内因性リガンドとして炎症応答を誘発すること、その生理活性が脂質部分(セラミド)のアシル鎖構造(鎖長や不飽和度)の違いによって制御されることを見出した。さらに本研究では、近年発見された細胞内リポ多糖受容体(Casp4/11)および、その下流で誘導される炎症性の細胞死機序:パイロトーシスについて、GM3による制御可能性を検討した。その結果、GM3のアシル鎖構造および糖鎖構造の双方によって、Casp4/11活性化およびパイロトーシスに伴うIL-1aの放出が正と負に制御されることがわかった。今後、組織や血中のGM3による炎症性病態の制御メカニズムの解明が期待される。 |
公表論文 |
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