研究助成
2022年度 薬学系研究助成
ニューロン機能の違いに着目した逆薬理学的創薬への挑戦
研究題目 | ニューロン機能の違いに着目した逆薬理学的創薬への挑戦 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 薬学系研究助成 |
所属 | 北海道大学 大学院薬学研究院 薬理学研究室 |
氏名 | 天野 大樹 |
キーワード | 養育行動 / 攻撃行動 / 内側視索前野 / 扁桃体海馬野 / 神経活動 |
研究結果概要 | 不適切な養育は子供の精神疾患リスクや生存率に影響を及ぼすが、有効な生物・薬理学的介入法は確立されていない。本研究では、養育行動に関与する内側視索前野(MPOA)へ投射する扁桃体海馬野(AHi)神経の解析を行った。新たに開発したvPAL法により、攻撃行動または養育行動時に活動するMPOA投射型AHi神経細胞を特異的に標識し(以下、便宜上「攻撃細胞」「養育細胞」と表記する)、行動との因果関係を検証した。その結果、攻撃細胞は攻撃行動を制御していることが示唆された。さらに養育細胞はセロトニン7型受容体(Htr7)アゴニストLP44により特異的に活性化され、交尾未経験雄マウスにおいて養育行動を促進する傾向が認められた。また、養育行動中にはAHiにおけるセロトニン動態が変化し、特に仔マウスを連れ戻す行動で上昇が観察された。これらの研究成果は、養育行動を促進する新たな神経機構と薬理学的介入法の基盤となる可能性を示している。 |
公表論文 | Distinct neuronal populations mediate parenting and infanticide in the amygdalohippocampal area, Research Square, https://www.researchsquare.com/article/rs-2261172/v1 |
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