研究助成
2022年度 薬学系研究助成
病原性大腸菌に対する防御免疫誘導機序の解明とワクチンによる予防戦略の開発
研究題目 | 病原性大腸菌に対する防御免疫誘導機序の解明とワクチンによる予防戦略の開発 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 薬学系研究助成 |
所属 | 岐阜薬科大学 薬学部 感染制御学研究室 |
氏名 | 髙橋 圭太 |
キーワード | 粘膜ワクチン / A/E細菌 / C. rodentium / 乳酸菌 / アジュバント |
研究結果概要 | 本研究では、A/E細菌の接着関連タンパク質(Intiminなど)を抗原とし、BLPアジュバントを用いた粘膜ワクチンの免疫原性と感染防御効果を、マウス病原細菌Citrobacter rodentium(CR)をモデルに検証した。まず、ワクチンの免疫原性は接種経路に依存し、経鼻接種が経口接種よりも高い免疫誘導能を示すことを明らかにした(Frontiers in Immunology, 2023)。続いて、IntiminワクチンがCR感染後の菌数増加、大腸病変、および菌の接着を抑制することを確認した。皮下接種では同様の効果は得られず、経鼻投与により誘導されるIntimin特異的IgAが主な防御因子であると考えられた(Vaccine, 2024)。一方、CRに高感受性のC3H/HeNマウスでは明確な防御効果は得られず、重症感染に対しては効果が限定的であると考えられた。現在は、自然感染から回復したマウスの盲腸免疫を模倣する新たなワクチン戦略の構築を目指し、CR菌体表層プロテオームおよび盲腸内抗体標的抗原の解析を進めている。 |
公表論文 |
The adjuvant effect of bacterium-like particles depends on the route of administration. Front Immunol. 2023;14:1082273. doi: 10.3389/fimmu.2023.1082273. Evaluation of the protective effect of the intranasal vaccines adjuvanted with bacterium-like particles against intestinal infection. Vaccine. 2024;42(20):125975. doi: 10.1016/j.vaccine.2024.05.023. |
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