研究助成
2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
肺癌に対する術後再発予防がんワクチン開発に向けたT細胞受容体-抗原ペア同定システムの改良
研究題目 | 肺癌に対する術後再発予防がんワクチン開発に向けたT細胞受容体-抗原ペア同定システムの改良 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
所属 | 愛知県がんセンター研究所 腫瘍免疫制御TR分野 |
氏名 | 松下 博和 |
キーワード | 肺癌 / 抗原 / T細胞 / AI / シングルセル解析 |
研究結果概要 | 肺癌に対する術後再発予防がんワクチンを開発するため、がん抗原を効率的に同定する方法を開発してきた。もし、エピジェネティックなメカニズムでRNA発現が低くなっているがん抗原の中に強いT細胞を誘導できるものがあれば、その抗原を標的としたがんワクチンとエピゲノム治療薬とを併用することで治療効果を引き上げられる可能性がある。肺癌1例で、抗原のRNA発現フィルターをはずすことで新たに39個の抗原候補が予測できた。しかし、このようなRNA発現が低い抗原はT細胞に認識されないことが今回の実験で明らかになった。T細胞に認識される抗原のRNA発現は非常に重要なファクターであった。 そこで、RNA発現のフィルターを従来通りに設定し、今回、肺癌患者の悪性胸水(MPE)中のリンパ球が認識する抗原の同定を試みた。3症例で検討し、合計2,681個のCD8+T細胞を解析し、遺伝子発現解析により8つのクラスターに分類した。手術切除検体と同様、PDCD1やHAVCR2などの疲弊マーカーの発現が特徴のTex clusterを同定した。また、1例で抗原を同定することができた。 |
公表論文 |
Candidate tumor-specific CD8+ T cell subsets identified in the malignant pleural effusion of advanced lung cancer patients by single-cell analysis. Oncoimmunology. 2024 Jun 28;13(1):2371556. Sugita Y, Muraoka D, Demachi-Okamura A, Komuro H, Masago K, Sasaki E, Fukushima Y, Matsui T, Shinohara S, Takahashi Y, Nishida R, Takashima C, Yamaguchi T, Horio Y, Hashimoto K, Tanaka I, Hamana H, Kishi H, Miura D, Tanaka Y, Onoue K, Onoguchi K, Yamashita Y, Stratford R, Clancy T, Yamaguchi R, Kuroda H, Ishibashi H, Okubo K, Matsushita H. |
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