研究助成
2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
1細胞RNA-seq解析を用いたAKI to CKD transitionの病態解明と治療応用
研究題目 | 1細胞RNA-seq解析を用いたAKI to CKD transitionの病態解明と治療応用 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
所属 | 大阪大学大学院医学系研究科 腎臓内科学 |
氏名 | 山本 毅士 |
キーワード | AKI-to-CKD / MondoA / TFEB / Rubicon / Autophagy |
研究結果概要 | 高齢者やCKD患者では、急性腎障害(AKI)やその後のCKD進展リスクが高い。そこで高齢者で発現低下を見出しているMondoAに着目した。ヒト腎尿細管のMondoA発現は、CKDや虚血状態で発現低下がみられた。マウス腎および培養近位尿細管上皮細胞(PTEC)では、MondoA発現は再酸素化により上昇した。近位尿細管特異的MondoA KOマウスおよびPTECを用い、虚血およびその後の動態を検討した。KOマウスのI/R腎および低酸素のKO- PTECでは、MondoA下流因子Rubiconの過剰発現、オートファジー活性低下、ミトコンドリア機能低下、腎傷害進展がみられた。これらはRubicon欠損により改善した。一方、I/R後に上昇するMondoAを欠損させると、下流因子TFEBの核内移行が消失し、PGC1α活性低下によるミトコンドリア生合成の低下、腎線維化が増悪した。これらはトレハロースによるTFEB活性化により改善した。 |
公表論文 |
1) MondoA and AKI and AKI-to-CKD Transition. Maeda S, Sakai S, Takabatake Y, Yamamoto T, et al. J Am Soc Nephrol. 2024 May 31;35(9):1164-82. 2) Autophagic stagnation: a key mechanism in kidney disease progression linked to aging and obesity. Yamamoto T. Clin Exp Nephrol. 2025 Mar 25. |
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