研究助成
2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート)
胎盤をターゲットとした口唇口蓋裂の出生前予防
研究題目 | 胎盤をターゲットとした口唇口蓋裂の出生前予防 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ビジョナリーリサーチ助成(スタート) |
所属 | 東北大学 学際科学フロンティア研究所 新領域創成研究部 |
氏名 | 楠山 譲二 |
キーワード | 胎盤 / 口唇口蓋裂 / 運動 / 栄養 / プラセントカイン |
研究結果概要 | 口唇口蓋裂は、日本人の新生児の約500人に1人が発症する最も発生頻度の高い先天奇形である。その治療は生後から成人まで患者に長期的負担を強いるため、口唇口蓋裂の予防は口腔外科分野研究における最大の課題である。70%以上の口唇口蓋裂は先天的な遺伝因子と発生過程の環境因子との組み合わせで発症すると予想される。しかし母体が曝される環境因子がどのように遺伝因子と相互作用して口唇口蓋裂の発症を誘導するのかは未解明である。我々は、臍帯血に存在する胎盤由来生理活性物質であるプラセントカインには口唇口蓋の顔面突起癒合に関わる複数のサイトカインが多く含まれることを見出し、母体の栄養素、生活習慣などを変化させることで、これらのプラセントカインの多寡が変化し、口唇口蓋裂モデルマウスにおける発症レベルと連関があることを見出した。本データは、プラセントカイン分泌の多寡が口唇口蓋裂の発症に関与することを示唆している。現在、胎盤による母体環境の感知が口唇口蓋裂発症に関わる環境リスクの本体として機能していることを証明し、口唇口蓋裂の予防方策の策定に挑んでいる。 |
公表論文 |
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