研究助成
2022年度 ハイリスク新興感染症研究助成
Hollow-Fiber Infection Model(HFIM)を用いた侵襲性CA-MRSA感染症に対する新規治療戦略の検討
研究題目 | Hollow-Fiber Infection Model(HFIM)を用いた侵襲性CA-MRSA感染症に対する新規治療戦略の検討 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ハイリスク新興感染症研究助成 |
所属 | 東邦大学 医学部 微生物・感染症学講座 |
氏名 | 山口 哲央 |
キーワード | HFIM / CA-MRSA / FOM / 併用療法 / PK/PD試験モデル |
研究結果概要 | 本研究では、MSSAおよびMRSAに対するホスホマイシン(FOM)と各種抗菌薬との併用効果を検討した。FOM感性株においては、MSSAでは複数の抗菌薬、MRSAでは検討したすべてのβ-ラクタム系抗菌薬との併用効果が認められた。一方、FOM耐性株では、いずれの菌種においても併用効果は認められなかった。HFIMを用いた動的評価では、FOM単剤の効果は持続時間が短く、治療後に菌の再増殖およびFOM耐性菌の出現が確認された。メロペネム(MEPM)単剤はMSSA株に対して有効であったが、感受性が低下した株では耐性菌が出現した。FOMとMEPMの併用療法は、MSSAおよび一部のMRSA株に対して高い殺菌効果を示し、耐性菌の出現抑制にも寄与した。ただし、高度な薬剤耐性を有する株では、両剤に対する耐性菌が出現し、併用療法の限界が示唆された。現在、耐性化株のゲノム解析を進めており、耐性機序の解明とあわせて論文化を予定している。 |
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