研究助成
2022年度 ハイリスク新興感染症研究助成
新興エンテロウイルス感染症の重症化に関わる宿主因子の解析
研究題目 | 新興エンテロウイルス感染症の重症化に関わる宿主因子の解析 |
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年度/助成プログラム | 2022年度 ハイリスク新興感染症研究助成 |
所属 | 東京都医学総合研究所 疾患制御研究分野 ウイルス感染プロジェクト |
氏名 | 小林 郷介 |
キーワード | エンテロウイルスA71 / 神経細胞 / 宿主因子 |
研究結果概要 | 本研究は神経芽細胞腫由来ヒト細胞を用いたスクリーニングで見出された、エンテロウイルスA71の神経細胞におけるアタッチメントレセプター候補遺伝子として見つけた3つの宿主因子に関する解析を当初の目的としていた。これら3遺伝子のKO細胞の感受性低下及び過剰発現細胞での感受性増加を確認したところ、遺伝子Aだけがいずれの条件でも感受性変化が見られたため、最有力候補として解析を進めたが、種々の解析結果から判断して、Aはアタッチメントレセプターではないと結論づけられた。ただし、Aがウイルス感受性に与える影響が大きいことから、このメカニズムについて詳細な解析を行った。遺伝子Aは細胞膜上に発現する受容体型チロシンキナーゼであり、同じファミリーに属する複数遺伝子を過剰発現させたところ、全ての細胞で感受性の増強が見られた。また、これら遺伝子の活性を消失させたポイントミュータントの過剰発現では感受性の増加は見られなかった。これらの結果から、Aや同じファミリーに属する蛋白質のチロシンキナーゼ活性がウイルス感受性を増大させることが分かった。このシグナルカスケードの下流の探索を進めている。 |
公表論文 |
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