研究助成
2023年度 生命科学研究助成
皮膚の感覚センシング機構の分子基盤の解明
| 研究題目 | 皮膚の感覚センシング機構の分子基盤の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 生命科学研究助成 |
| 所属 | 奈良県立医科大学 医学部 解剖学第2講座 |
| 氏名 | 田中 達英 |
| キーワード | 疼痛 / マクロファージ / 末梢神経 / 神経免疫 |
| 研究結果概要 | 慢性疼痛は高齢化社会における重要な健康課題であり、近年、神経―免疫連関の関与が注目されている。我々はこれまでに、皮膚マクロファージがSNX25–Nrf2–NGF経路を介して疼痛感受性を制御することを報告した(Tanaka et al., Nat. Immunol. 2023)。本研究では、皮膚マクロファージ由来NGFシグナルが生理的触覚知覚維持に重要であることを明らかにした。SNX25欠損マウスではNGF発現低下と機械刺激感受性低下を認め、マクロファージが感覚恒常性維持に関与することが示唆された(Tanaka et al., Sci. Rep. 2024)。さらに、SNX25中和抗体は炎症性疼痛モデルにおいて疼痛行動を抑制し、新規鎮痛治療標的となる可能性を示した。また、AlphaFold3解析によりSNX25–Nrf2相互作用領域候補を同定した。本研究は、免疫細胞が感覚制御に直接関与することを示し、神経免疫連関に基づく新規疼痛治療戦略の基盤となる成果である。 |
| 公表論文 | Tanaka T, Isonishi A, Banja M, Yamamoto R, Sonobe M, Okuda-Ashitaka E, Furue H, Okuda H, Tatsumi K and Wanaka A. Dermal macrophages control tactile perception under physiological conditions via NGF signaling. Sci. Rep. 14 27192 2024 |
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