研究助成
2023年度 ライフサイエンス研究助成
細胞内共生細菌による宿主piRNA経路操作機構の解明
| 研究題目 | 細胞内共生細菌による宿主piRNA経路操作機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ライフサイエンス研究助成 |
| 所属 | 東京大学 定量生命科学研究所 RNA機能研究分野 |
| 氏名 | 庄司 佳祐 |
| キーワード | piRNA / transposon / ボルバキア / piRNAレパートリー |
| 研究結果概要 | 本研究では、細胞内共生細菌が宿主piRNA経路を操作する機構の解明を目的として、感染進行に伴う宿主細胞状態と遺伝子発現変化の解析基盤を整備した。これまでに、細胞内共生細菌の感染系を安定に確立するとともに、single-cell RNA-seq解析系を立ち上げ、感染の進行と宿主遺伝子発現変化が連動することを明らかにしつつある。今後は、piRNA産生が起こる細胞内領域の変化とトランスポゾン発現変動を統合的に解析し、感染に伴うpiRNA経路再編の実態を明らかにする予定である。また、隣接するping-pong産生部位間の競合によりpiRNA配列レパートリーが自律的に形成されることを示した成果をMolecular Cell誌に発表し、本研究で観察されるpiRNA種の変化を解釈するための重要な理論的基盤を得た。さらに、トランスポゾンと宿主の軍拡競争に関する総説をTrends in Genetics誌に発表し、本研究の進化的意義を広く位置づけた。 |
| 公表論文 |
Autonomous Shaping of the piRNA Sequence Repertoire by Competition between Adjacent Ping-Pong Sites. Molecular Cell. 85, 1134–1146. 2025 Transposon-host arms race: a saga of genome evolution. Trends in genetics. 41(5)369-389. 2025 |
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