研究助成
2023年度 ライフサイエンス研究助成
HIV根治を目指した新規PKCリガンドの創出
| 研究題目 | HIV根治を目指した新規PKCリガンドの創出 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ライフサイエンス研究助成 |
| 所属 | 京都大学 大学院農学研究科食品生物科学専攻 食品生命科学講座 生命有機化学分野 |
| 氏名 | 塚野 千尋 |
| キーワード | プロテインキナーゼC (PKC) / 構造活性相関 / 構造単純化 / 収束的合成 |
| 研究結果概要 | シグナル伝達に関与するプロテインキナーゼC(PKC)のリガンドとして、当研究グループはaplysiatoxinを単純化した10,12-dimethyl-aplog-1を開発している。これは優れた細胞増殖抑制活性と低い毒性を有する有望な抗がん剤シーズである。本研究では、側鎖の方向性を制限してPKCとの結合能を高める目的で、フェノール部分をナフトールに置換した新規誘導体を設計し、その収束的合成を計画した。市販原料から調製したケトンとラクトンフラグメントをアルドール反応とスピロケタール形成により連結後、山口マクロラクトン化を経て、最終段階のクロスメタセシスと接触水素化により、目的のナフトール置換体およびナフタレン環が一部還元された副生成物の合成に成功した。ヒトがん細胞株パネル(JFCR39)を用いた活性評価の結果、目的物は複数の細胞株に対し高い増殖抑制活性を示した。12位のメチル基による側鎖の方向性の固定の効果は見られず、芳香環の水酸基の位置の重要性が明らかになった。 |
| 公表論文 | Convergent Synthesis of Antitumor Aplysiatoxin Derivatives Based on a Combination of Ring-Closing and Cross Metathesis, Eur. J. Org. Chem. 2025, 28, e202401074. https://doi.org/10.1002/ejoc.202401074 |
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