研究助成

2023年度 ライフサイエンス研究助成

白髪メカニズム解明のためのヒト毛包オルガノイドの開発

研究題目 白髪メカニズム解明のためのヒト毛包オルガノイドの開発
年度/助成プログラム 2023年度 ライフサイエンス研究助成
所属 神奈川県立産業技術総合研究所 「再生毛髪の大量調製革新技術開発」プロジェクト
氏名 景山 達斗
キーワード 毛包オルガノイド / 白髪 / メラノソーム
研究結果概要 髪の色は、毛根部に存在する色素細胞がメラノソーム(メラニン色素を合成・貯蔵するオルガネラ)を生成し,これを隣接する毛母細胞に輸送することで着色される.白髪はこのメラノソームの生成・輸送プロセスの異常により生じるため,これらのメカニズムを理解することは白髪の治療戦略を考える上で重要となる.本研究では,近年我々が開発した毛包オルガノイドを用いて、白髪発生に関わるメラノソームの輸送システムを理解することを目的とした.
毛包オルガノイドから再生した毛包を顕微鏡で観察する条件を最適化することで、毛根部でメラノソームが毛母細胞へ輸送される様子を捉えることに成功した.この観察系を用いて,メラノソームの輸送に関わる遺伝子を解析した.すなわち,毛包オルガノイドにsiRNAをリポフェクションにより導入し,メラノソームの輸送に関わる既存の遺伝子をノックダウンすると,毛包でのメラノソームの輸送抑制が観察され、形成する毛幹の色が黒色から白色に変化する様子が観察された.この評価系を用いて,メラノソームの輸送に関わる遺伝子のスクリーニングを行ったところ,いくつかの候補遺伝子の関与を見出すことができた.
公表論文 Serotonin activates dermal papilla cells and promotes hair growth.
, Scientific reports, 15(1) 24525-24525 2025年7月8日
Tatsuto Kageyama, Jieun Seo, Lei Yan, Sayuri Hamano, Junji Fukuda

Hair Follicle Organoids Using Human iPSC-Derived Ectodermal Precursor Cells for Hair Regenerative Medicine. ACS biomaterials science & engineering
2026年2月9日 , Tatsuto Kageyama, Riki Anakama, Sayuri Hamano, Shan Tu, Yuki Migita, Tomoki Asaba, Ayaka Nanmo, Kouyou Ishikawa, Lei Yan, Jieun Seo, Junji Fukuda