研究助成
2023年度 ライフサイエンス研究助成
好中球サブセット分化制御を介したがん免疫制御機構の解明
| 研究題目 | 好中球サブセット分化制御を介したがん免疫制御機構の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 ライフサイエンス研究助成 |
| 所属 | 北海道大学 大学院理学研究院化学部門生物化学研究室 |
| 氏名 | 鎌田 瑠泉 |
| キーワード | PPM1Dホスファターゼ / 好中球サブセット / スプライシング / がん免疫 / 分泌型タンパク質 |
| 研究結果概要 | 本研究では、p53誘導性ホスファターゼPPM1Dによる好中球サブセット分化制御を介したがん免疫制御機構の解明を目的とした。PPM1Dの機能を制御して誘導した好中球系細胞について解析した結果、炎症性サイトカイン産生、貪食能、T細胞増殖制御能、および癌細胞に対する作用に変化が生じることを見出した。さらに、これらの機能変化に伴い、複数の遺伝子においてRNAスプライシングが変化していることが示された。PPM1D阻害によるスプライシング変化に伴って発現・分泌される分子の構造・機能解析を進めた結果、この分子が好中球の炎症応答や遊走能に関与する可能性が示された。また、PPM1Dによる骨髄系免疫細胞の分化・機能制御という観点から、好中球以外の免疫細胞機能や炎症性疾患との関連についても解析を発展させた。本研究により、PPM1Dを介した自然免疫細胞の機能制御機構の一端が明らかとなり、がん免疫、感染応答、炎症性疾患の理解につながる基盤的知見が得られた。 |
| 公表論文 |
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