研究助成

2023年度 医学系研究助成(基礎)

プリン合成経路に着目した持久力向上の分子機序とサルコペニア予防法の確立

研究題目 プリン合成経路に着目した持久力向上の分子機序とサルコペニア予防法の確立
年度/助成プログラム 2023年度 医学系研究助成(基礎)
所属 九州大学病院 内分泌代謝・糖尿病内科
氏名 宮地 康高
キーワード 骨格筋 / AMPK / AICAR / SGLT2阻害薬
研究結果概要 2型糖尿病では筋量・筋機能低下(サルコペニア)が生じ、身体活動低下や血糖悪化につながる。SGLT2阻害薬は負のエネルギーバランスをもたらすため骨格筋への影響が懸念されるが、その機能への影響は十分検討されていない。本研究ではdb/dbマウスにカナグリフロジンを4週間投与し、運動能力と筋代謝を評価した。その結果、持久力(トレッドミル走行距離)は有意に改善した。さらに、酸化型筋(ヒラメ筋)でプリン合成経路中間代謝体でAMPK活性化因子であるAICARが増加し、AMPKリン酸化も上昇したが、解糖型筋(長趾伸筋)では変化を認めなかった。以上より、SGLT2阻害は主に酸化型筋でAICAR/AMPK経路を介して持久力を改善する可能性が示唆された。
公表論文 Improved endurance capacity of diabetic mice during SGLT2 inhibition: Role of AICARP, an AMPK activator in the soleus. J Cachexia Sarcopenia Muscle. 2023;14(6):2866-2881. doi:10.1002/jcsm.13350