研究助成
2023年度 医学系研究助成(基礎)
食行動を決定する柔軟な味覚適応回路の解明
| 研究題目 | 食行動を決定する柔軟な味覚適応回路の解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(基礎) |
| 所属 | 京都府立医科大学 大学院医学研究科 細胞生理学 |
| 氏名 | 相馬 祥吾 |
| キーワード | 味覚 / 島皮質 / おいしさ |
| 研究結果概要 | 味の情報は、舌の味蕾で受容された後、孤束核・結合腕傍核・視床を経て島皮質へと伝達されるが、中枢における味覚情報処理様式は未解明である。本研究は、味覚伝導路における情報処理の全容を解明し、「おいしい」という味覚体験の神経基盤を明らかにすることを目的とする。 味覚伝導路核は体性感覚・内臓感覚経路と並走するため、従来法では味覚神経細胞の選択的記録が困難であった。そこで光遺伝学と多細胞同時発火記録を組み合わせ、味覚伝導路細胞に限定した記録を試みた。また、覚醒動物では味刺激により口・舌の運動が誘発されるため、麻酔下で運動を排除した条件で実験を実施した。 味覚伝導路核からの記録には成功したが、島皮質の応答は抑制された。そこで別の麻酔条件下で局所場電位を指標として覚醒時との比較を行ったところ、γ帯域およびスロウウェーブ帯域のパワーが同一クラスターに分類され、舌運動排除条件下でも覚醒に近い状態で記録できる可能性が示された。この条件下で島皮質の記録を行い、味覚伝導路核と同様の味覚応答を得ることに成功した。今後は両部位を同一条件で系統的に比較し、味覚信号の情報処理様式の解明を進める。 |
| 公表論文 |
Hierarchical Distribution of Reward Representation in the Cortical and Hippocampal Regions, eNeuro, 2026 13 (2), ENEURO. 0256-25.2026 Perceptual visual acuity declines with age in a rat model of retinitis pigmentosa while light perception is maintained, Investigative Ophthalmology & Visual Science, 2025 66 (3), 31-31 |
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