研究助成
2023年度 医学系研究助成(感染領域)
腸管出血性大腸菌を標的とした新規治療薬候補の作用機序解明
| 研究題目 | 腸管出血性大腸菌を標的とした新規治療薬候補の作用機序解明 |
|---|---|
| 年度/助成プログラム | 2023年度 医学系研究助成(感染領域) |
| 所属 | 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 細菌感染制御学分野 |
| 氏名 | 芦田 浩 |
| キーワード | 下痢原性大腸菌 / 腸内細菌 |
| 研究結果概要 | 下痢原性大腸菌感染症は、重症化により死亡あるいは後遺症を残す可能性のある重篤な疾患である。しかし、有効なワクチンは存在せず、重症化した場合の治療法は確立されていない。下痢原性大腸菌はヒトに特化しておりマウスには感染しないが、申請者はマウス腸内細菌叢を変動させることで「腸管感染マウスモデル」構築に成功した。この結果は、マウス腸内細菌叢が下痢原性大腸菌のマウス感染を妨げている要因であることを示唆している。 本研究では、特定の腸内細菌代謝産物Aが下痢原性大腸菌のマウス腸管感染を妨げるマウス感染抵抗性因子であることを見出した。様々な抗生剤処理後にマウス感染を比較したところ、特定の抗生剤処理では感染が認められるが(感染感受性マウス)、別の抗生剤処理では感染は認められない(感染抵抗性マウス)。すなわち、感染感受性マウスには存在せず、感染抵抗性マウスにのみ存在する腸内細菌が感染抵抗に重要である事を示唆している。そこで各種抗生剤処理マウスの菌叢解析を行い、比較解析を試みた。さらに、マウス糞便より各種培地、培養条件を用いて腸内細菌を単離し、代謝産物A産生菌として腸内細菌Cを単離した。 |
| 公表論文 | Shigella type-III secretion system effectors counteract the induction of host inflammation and cell death、EMBO J、44:6196-6225 (2025) |
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